墓石の形と石材の種類
墓石の形
和型墓石
最もオーソドックスな形で、縦長の形をしています。
シンプルなデザインをはじめ、竿石や上台に装飾を加えることも可能です。
洋型墓石
横に広く背丈は低い形が一般的です。
外国人墓地やキリスト教系の霊園でよく見かける形ですが、宗派を問わず、希望に応じて制作ができます。
デザイン墓石
ご依頼者様のご希望にもとづき、オリジナルでデザインを設計して制作します。
さまざまなモチーフの形に加工が可能です。
五輪塔
仏教で宇宙の五大元素を表わす五輪をモチーフにデザインされた墓石です。
空輪、風輪、火輪、水輪、地輪をイメージした宝珠、半月、三角、円、方をかたどった石材を積み重ねていきます。
石材は「国産石材」と「輸入石材」の大きく2種類
お墓を建てるにはデザインを決めるだけでなく、石材の種類も決めなくてはなりません。種類によって色や風合いがまったく異なるため、同じデザインでも印象が違ってきます。
価格にも大きな幅があり、汎用的なタイプから高級石材まで多彩です。
大きく分けると国産と輸入石材があり、それぞれ色合いや艶感、趣などが異なりますので、ご予算やイメージに合った石材をお選びください。
国産石材
庵治石
国産石材の中でも、最高峰を誇る良質な石です。
香川県高松市庵治町を中心に採掘されており、希少価値の高さと美しさから銘石と評価されています。
グレーベースに黒や白の入り混じった斑模様が浮かび上がるのが特徴です。
万成石
白やグレー、黒のまだら模様の中に薄紅色の文様を含むため、桜御影とも呼ばれます。
柔らかな印象が出るため、和型だけでなく洋型やデザイン墓石にも選ばれています。少し明るさのある、個性的な風合いをお求めの方におすすめです。
真壁石
白とグレーと黒の細かなまだら模様の石で、磨くと光沢が出るのが特徴です。
石目が細かいものほど価値が高く、真壁小目(まかべこめ)と呼ばれて別格扱いされています。
上品さを感じる石ですが、比較的採石量が多く安定供給ができるため、高品質ながらも手に入りやすい価格帯で、選ばれる方が多い石です。
浮金石
黒御影石とも呼ばれる美しい石で、漆黒の中に金色の模様が浮いているように見えるため、浮金石と呼ばれています。
近年では産出量が減少傾向にあり、貴重性が高まってきました。
気品ある上質な墓石をお求めの方におすすめです。
稲田石
白とグレーと黒の模様が大きく出るのが特徴で、日本三大石材産地の1つに数えられる茨城県笠間市で産出されています。
日本最大級の採石量を誇る銘石であり、墓石全体をはじめ、石目の細かな石や色味の濃い石と組み合わせて使うケースも少なくありません。
輸入石材
ファイングレイ
スウェーデン産の黒御影石であり、日本国内での評価も高い高級石材です。
石目が細かく艶やかな美しい見た目をはじめ、吸水率や硬度なども優れていて、耐久性も高いです。
一方で、石を磨く際には特別な砥石が必要になるほど、ほかの石とは品質が異なります。
インド赤
インド産の赤系御影石です。
鮮やかな赤茶色が特徴で、石目や艶も美しく、洋型やデザイン墓石などに採用されています。
硬質で耐久性に優れているので、割れたり崩れたりする心配が少なく、寿命も長いのがメリットです。
M1-H
インド産で黒と緑が入り混じった石目が特徴の、重厚で気品ある石です。
硬度が高いので耐久性に優れるのはもちろんのこと、艶も長くキープできるので、いつまでも美しく佇む墓石として支持されています。
黒をベースとした高級感とグリーン系の個性的な石目が融合しているため、和型・洋型問わず選ばれています。